昭和29年(1954)「横山クルミ」はクルミ卸商として創業しました。
それからというもの、商いの上でさまざまな産地のクルミと出合いましたが、幼い頃から食べ親しんできた白山麓のクルミとは比べものにならないものばかりでした。
数十年の経験で「味わい、栄養価の点で、白山くるみに勝るものはない」との確信に至りました。
ちょうどその頃、市場では大量生産される安価な海外産クルミが圧倒的なシェアを占めるようになってきました。
「クルミの本当のおいしさはこんなものではない」
「くるみの味をより多くの人に知っていただきたい」
わたしたちはそんな使命に似たものを感じ、昭和62年(1987)に自社ブランドを立ち上げ、
最高品質のクルミ商品製造に乗り出しました。以来、弊社が貫く基本姿勢は二つあります。
一、使用するのは国産の「オニグルミ」であること
二、手づくり製法へのこだわり
「オニグルミ」は国内外のクルミの中でも、味わい・栄養価ともに最上級品。ですが、他品種に比べ入手しにくく、頑強な殻割りは手作業に頼らざるをえません。手はまっ黒な脂にまみれ、一日に割れる数もごくわずかです。
味噌、佃煮などの製品も、品質を守るため、機械に頼らず少量ずつを丹念に火入れして作り上げています。
それもこれも、ほんものの味、変わらぬ味を伝えたいから。山に生まれ育った私たちだからこそできる製法と心得、これからも励んでいきたいと思います。
|