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くるみ味噌ができるまで

加工前作業.『天日干し』

天日干し

 

秋から春先までに集めた胡桃を、春から梅雨に入る前までのよく晴れた日に「天日干し」を行います。

この作業は、胡桃の中にある水分を飛ばし、乾燥させることが目的ですが、この作業は当店のくるみ製品の豊かな「香ばしい風味」を引き出すに当たって欠かすことはできない作業です。

しかし、当店のくるみ自体で毎年数tにはなる量となり、同時に当店でも一番の重労働でもあります。

それでも、やはりくるみの持つ『豊かな山の香り・香ばしさ』は当店のくるみ製品の一番の特徴でもあるので、毎年欠かさず職人の手でしっかりと、日光の恵みをいただきながら乾燥させているのです。

 

1.『割実』

1.『割実』

 

収穫後、天日干ししたクルミを一昼夜水に浸し、熱します。
こうすると殻の先端に割れ目ができ、割れやすくなります。

そのクルミを石の上にのせ、かなづちで割ります。
石はクルミの脂で真っ黒、作業手袋も真っ黒になります。

 

2.『剥実』

2.『剥実』

 

実を殻から丁寧に取り出します。

作業の中で最も気を使う作業で、
この作業が粗くなってしまうと取り出した実に傷がついたり、欠けてしまいます。

長年の経験と勘が必要です。

 

3.『選別』

3.『選別』

 

取り出した実を選定します。

大きいものは鬼くるみ、小さなものは花くるみになります。
細かく砕けた実はくるみ味噌に使います。

 

4.『くるみ味噌作り』

4.『くるみ味噌作り』

 

くるみを味噌、砂糖とともに炊き上げます。
均等に熱が伝わるようにかき回しながらの手作業。

大量に作ると味が落ちるため、1回分を少量におさえています。
この工程で、辛口には唐辛子、糠入りには糠を入れます

 

5.『瓶詰』

5.『瓶詰』

 

出来上がった『くるみ味噌』を、一つ一つを手作業でびん詰め。

心を込めてお客さまにお届けします。